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4. 水資源の補正利用とその価格体系の制度改善と規制を目的とした水資源の開発・利用制度改革の推進
これを行うことによって、再生可能資源のための補正制度を徐々に確立することができます。

 

5. 排水の再生と海水の利用
急速な経済の発展により排水の排出量は大幅に増加します。環境に許容される排出基準に適合するように排水を処理することにより、農業の水不足に対応するための新たな水資源を開発し、水質汚染の問題を抑えることができます。また、中国は長い海岸線を持っているため、沿岸地域に住む人々は、一部の産業で海水を冷却水として利用することができます。しかし、他の先進国と比較すると海水の利用率に大きな開きがあります。現在、青島や大連などの都市ではこれに関して豊富な経験を持っています。したがって、他の沿岸部の都市もこれらの都市を見習い、海水を淡水の代用とすることで水不足の問題を解決しようとしています。

 

中国政府は、近年になって水資源の法制化に特に注目し、水資源の保護と管理について大がかりな法規制をまとめました。1984年と1991年には全国人民代表大会の常任委員会が「水質汚染防護処理法」と「水資源・土壌資源保護法」をそれぞれ公布しています。1996年には水質汚染防護処理法が改正されました。同法は、流域の水質汚染からの保護、都市部からの排水の管理、飲料水水源の水質汚染からの保護を強調しています。

 

議長:討論を省略させていただきます。

 

 

 

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